“うめた”の漢字の書き方と例文
語句割合
埋立100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小径に沿うては田圃たんぼ埋立うめたてた空地あきちに、新しい貸長屋かしながやがまだ空家あきやのままに立並たちならんだ処もある。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
限り無い慾の恐ろしさ、下々の難儀も顧みず、無暗むやみに手荒な改革を思い立たれ、それを手柄と思って居られる、今度は印旛沼いんばぬま埋立うめたてじゃ、江戸十里四方の土地の召し上げじゃと
礫心中 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
つゆすくないのを、百間堀ひやくけんぼりあられふ。田螺たにしおもつたら目球めだまだと、おなかくなり。百間堀ひやくけんぼりしろほりにて、意氣いき不意氣ぶいきも、身投みなげおほき、ひるさびしきところなりしが、埋立うめたてたればいまはなし。電車でんしやとほる。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)