“いまわか”の漢字の書き方と例文
語句割合
今若100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ことし六歳むっつ乙若おとわかと、八歳になった今若いまわかのふたりが、寒さに、ひしと抱き合って、無心な寝息をもらしていた。それに掛けてあるのは一枚の母の上着だけであった。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ちょうどふゆのことで、ゆきがたいそうっていました。常磐ときわ牛若うしわかふところれて、乙若おとわかの手をひいて、ゆきの中をあるいて行きました。今若いまわかはそのあとからついて行きました。
牛若と弁慶 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
むかし源氏げんじ平家へいけ戦争せんそうをして、おたがいにったりけたりしていたときのことでした。源氏げんじ大将たいしょう義朝よしともには、悪源太義平あくげんたよしひら頼朝よりとものほかに今若いまわか乙若おとわか牛若うしわか、という三にん子供こどもがありました。
牛若と弁慶 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
それで今若いまわか乙若おとわかとはいのちだけはたすかって、おてらへやられました。牛若うしわかはまだおちちんでいるので、おかあさんのそばにいることをゆるされましたが、これも七つになると鞍馬山くらまやまのおてらへやられました。
牛若と弁慶 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)