“乙若”の読み方と例文
読み方割合
おとわか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「大きくなったなあ、わしは弥右衛門どのの友達の乙若おとわかだよ。織田様に仕えていた頃、同じ足軽組にいた者だ」
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ちょうどふゆのことで、ゆきがたいそうっていました。常磐ときわ牛若うしわかふところれて、乙若おとわかの手をひいて、ゆきの中をあるいて行きました。今若いまわかはそのあとからついて行きました。
牛若と弁慶 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
ことし六歳むっつ乙若おとわかと、八歳になった今若いまわかのふたりが、寒さに、ひしと抱き合って、無心な寝息をもらしていた。それに掛けてあるのは一枚の母の上着だけであった。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)