“あきたら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
70.0%
倦足10.0%
嫌焉10.0%
飽足10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
栄次郎は妹が自分たち夫婦にあきたらぬのを見て、妹に壻を取って日野屋の店を譲り、自分は浜照を連れて隠居しようとしたのである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
好事として義理ぎりも人情もなき惣内方へ入こみそれにてもなほ倦足あきたらず無罪の九助をとがおとし罪科に行はせんとたくみし段人面獸心とは汝がことなり今見よ確成たしかなる證據しようこを出し二言とははかせぬぞ又同じ衣類いるゐ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
平ヶ岳に関しては前章に於て長々とべたが、まだ嫌焉あきたらぬからこの章の前叙としてもう少し記する、この山は深山中の深山であって普通の道路から見えぬから、容易に瞻望せんぼうすることが出来ないし
平ヶ岳登攀記 (新字新仮名) / 高頭仁兵衛(著)
今朝裁判所から此通り私しを午後の三時に出頭しろと云て来ましたが、裁判官は虫も殺さぬ私しの所天へ人殺の罪をせ、それ飽足あきたらず、私しを
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)