“あいしゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
哀愁56.0%
愛執40.0%
愛鷲4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
信吉しんきちはそれをると、一しゅ哀愁あいしゅうかんずるとともに、「もっとにぎやかなまちがあるのだろう。いってみたいものだな。」と、おもったのでした。
銀河の下の町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
屍体したいの肌は、もう葡萄色ぶどういろになっていた。わしは、わしの愛執あいしゅうのために、老母おふくろのそうした醜い顔をいつまでもこの世にさらしておくのを罪深く思った。
茶漬三略 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
竹童ちくどうはヒラリと身をかえして、また以前いぜんのお花畑はなばたけから陣馬じんばはらけぬけて、愛鷲あいしゅうクロをっておく深林しんりんのくぼへ走りこんだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
みると、ひさしく裾野すそのからその影をたっていた、竹童ちくどう愛鷲あいしゅう、——いやいや、いまでは泣き虫の蛾次郎がじろうが、わがもの顔に乗りまわしている大鷲おおわしだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)