“愛鷲”の読み方と例文
読み方割合
あいしゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
竹童ちくどうはヒラリと身をかえして、また以前いぜんのお花畑はなばたけから陣馬じんばはらけぬけて、愛鷲あいしゅうクロをっておく深林しんりんのくぼへ走りこんだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
みると、ひさしく裾野すそのからその影をたっていた、竹童ちくどう愛鷲あいしゅう、——いやいや、いまでは泣き虫の蛾次郎がじろうが、わがもの顔に乗りまわしている大鷲おおわしだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たしかに、竹童ちくどう愛鷲あいしゅうクロのようだったが——見ちがいであったかしら? まぼろしであったかしら? ——と咲耶子さくやこはあとのしずかななかで錯覚さっかくにとらわれた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)