魚売さかなう)” の例文
「ああ、これだけのたいのかねはらってやる。そのかわりんでいたら、みんなこのたいをただでくれるか。」と、おんな魚売さかなうりにかってねんしました。
女の魚売り (新字新仮名) / 小川未明(著)
中国地方ではこの魚売さかなうりの女をカネリ、またはカベリといっていた。カベルとかぶるというのと一つの言葉である。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
おんな魚売さかなうりは、かごをしたいて、たいを主人しゅじんせました。はやしあいだをとおして、西にしそらあかいろられたのです。そのそらいろけずに、たいのいろあかくあったのでした。
女の魚売り (新字新仮名) / 小川未明(著)
わかおんな魚売さかなうりは、その屋敷やしきについているもんから、しんとしたうちはいってゆきました。
女の魚売り (新字新仮名) / 小川未明(著)