駄鳥だちょう)” の例文
目白鳥としては駄鳥だちょうかどうかは知らないが、私には大の、ご秘蔵——長屋の破軒やぶれのきに、水を飲ませて、いもで飼ったのだから、笑ってわざと(ご)の字をつけておく——またよく馴れて
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
其後そののち光輪ごこううるわしく白雲にのっ所々しょしょに見ゆる者あり。ある紳士の拝まれたるは天鵞絨ビロウドの洋服すそ長く着玉いて駄鳥だちょうの羽宝冠にあざやかなりしに、なにがし貴族の見られしは白えりめして錦の御帯おんおび金色こんじき赫奕かくえくたりしとかや。
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)