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馳付
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はせつ
ふりがな文庫
“
馳付
(
はせつ
)” の例文
忽
(
たちま
)
ち
全山
(
ぜんざん
)
の
高等野次馬
(
かうとうやじうま
)
は、
我
(
われ
)
おくれじと
馳付
(
はせつ
)
けて
見
(
み
)
ると、
博士
(
はかせ
)
は
笑
(
わら
)
ひながら、
古靴
(
ふるぐつ
)
の
片足
(
かたあし
)
を、
洋杖
(
すてつき
)
の
先
(
さき
)
に
懸
(
か
)
けて
示
(
しめ
)
された。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
馳付
(
はせつ
)
けた同志の連中も、手を拍って快哉を叫んでいる奈良原少年の真赤な顔を見て唖然となった。一人として火を消し得る者が無かったという。
近世快人伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
吃驚
(
びっくり
)
して
乙名
(
おつな
)
の宅へ
馳付
(
はせつ
)
け、乙名からわたしどもへ知らせがありましたけん、動顛して駈付けて見ましたれば、お種はまだ虫の息で、あッちを殺したのは陳ですけんで、
是非
(
しゃッち
)
平賀源内捕物帳:長崎ものがたり
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
と
馳付
(
はせつ
)
けて来た交通巡査が同時に訊いた。察するところ、運転手の方は生きている方が好都合らしく、巡査の方はこれに反して、死んだ方が工合がいいらしい口ぶりだ。
超人鬚野博士
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
馳
漢検準1級
部首:⾺
13画
付
常用漢字
小4
部首:⼈
5画
“馳”で始まる語句
馳
馳走
馳駆
馳出
馳寄
馳上
馳違
馳落
馳來
馳足