馬追うまお)” の例文
「たいへんにせいるな。」と、つきはいいました。馬追うまおいはびっくりして、二ほんながいまゆうごかして、こえのしたそらあおぎながら
酒屋のワン公 (新字新仮名) / 小川未明(著)
昔話の主人公となった梟や時鳥、東北の野山ではカッコウや馬追うまおどりが、いずれも暮れかかってから啼きしきる鳥であったことは、私にはすこしも偶然とは思われぬ。
馬追うまおだにのやぶ薔薇は大へんいぢ悪だつてことだが、ほんたうだらうか。」
虹猫と木精 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
しっとりとした、しずかななつ夕暮方ゆうがたであります。はたけっている、とうもろこしの、おおきなれさがったこしをかけて、馬追うまおいが、っているかぎりのうたをうたっていました。
酒屋のワン公 (新字新仮名) / 小川未明(著)