“馬背”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばはい90.0%
ばせい10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蔦之助つたのすけむちも折れろとばかり、ぴゅうッと馬背ばはいを打ってさけんだ。馬もはやいがより以上いじょうに、こころは三方みかたはらにいっている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たとえば愛国の理想をえがくならば、戦争のとき、馬背ばはいにまたがって功名こうみょう手柄てがらをするをもってただちに理想とは称しがたい。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
私達は十町ほど上って見たが、この山道と熔岩流の間に雑木の生茂った谷があり熔岩流はずっと堆高うずたか馬背ばせいなりに流れているので、私達の視界にはこの熔岩流の高いへりだけほか見えないのである。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)