餅花もちばな)” の例文
ランプのまわりには餅花もちばなや羽子板、ゴム鞠、運動具、おもちゃの船、車などが一パイに吊され、どれを見ても欲しくない物は一つもありません。
雪の塔 (新字新仮名) / 夢野久作海若藍平(著)
いもうとのすなる餅花もちばなとて正月には柳の枝に手毬てまりつけて飾るなり、それさへもいと嬉しく自ら針を取りて手毬をかがりし事さへあり。昔より女らしき遊びを好みたるなり。
わが幼時の美感 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
百樹もゝき案に、くだんの風土記にふたゝ荊棘けいきよくえだを取り香花つねにいのる神前にさしはさむといひしは、餅花もちばな神棚かみたなくうずる事を聞て粥杖かゆつゑの事と混錯こんさくして記したるなるべし。しかりとすれば餅花もちはなも古き祝事しゆくじなり。
餅花もちばなに出しひつこめし顔綺麗きれい
六百句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
百樹もゝき案に、くだんの風土記にふたゝ荊棘けいきよくえだを取り香花つねにいのる神前にさしはさむといひしは、餅花もちばな神棚かみたなくうずる事を聞て粥杖かゆつゑの事と混錯こんさくして記したるなるべし。しかりとすれば餅花もちはなも古き祝事しゆくじなり。
○ 餅花もちばな
○ 餅花もちばな