トップ
>
風来
>
ふうらい
ふりがな文庫
“
風来
(
ふうらい
)” の例文
文章は、上巻の方は、三
馬
(
ば
)
、
風来
(
ふうらい
)
、
全交
(
ぜんこう
)
、
饗庭
(
あえば
)
さんなぞがごちゃ混ぜになってる。中巻は
最早
(
もう
)
日本人を離れて、西洋文を取って来た。
予が半生の懺悔
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
ただし
此
(
こ
)
の「岩」こと
岩丘
(
いわおか
)
岩九郎はその
物凄
(
ものすご
)
い腕前をもって、単なる
風来
(
ふうらい
)
ギャングとしてでなく、或る有力者を脅迫し相当大ぴらに行動していた。
キド効果
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
昨秋からは追うても
捨
(
す
)
てゝも戻って来る、いまだ名無しの
風来
(
ふうらい
)
の牝犬も居る。然し愚な鈍な弱い白が、主人夫妻にはいつまでも忘られぬのである。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
今から四十年前に小説復刻の元祖たる南
伝馬町
(
てんまちょう
)
の
稗史
(
はいし
)
出版社に続いて馬琴の『
俊寛僧都
(
しゅんかんそうず
)
島物語』や
風来
(
ふうらい
)
の『六々部集』を覆刻したので読書界に知られた印刷所であった。
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
これも人が乗つてゐたが、私はその側へ走り寄つて、若し下で
風来
(
ふうらい
)
にでも出会つたら、此処まで上つて来てくれるやうにと車夫に言伝を頼んだ。車夫は返事もせずに駆け去つた。
乳の匂ひ
(新字旧仮名)
/
加能作次郎
(著)
▼ もっと見る
賺
(
すか
)
し屁の
放
(
ひ
)
り元同然日本における屁の故事を
詳
(
つまび
)
らかにせねど、天正十三年千葉新介が小姓に弑せられたは屁を咎めしに由り、
風来
(
ふうらい
)
の書いた物に遊女が放屁を恥じて自殺せんとするを
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
フン、こんな
風来
(
ふうらい
)
アパートなんて燃えてなくなれだ! 出窓で、グツグツ御飯を炊いていると、窓下の画塾では、夜学もあるのか、カーテンの
蔭
(
かげ
)
から、コンテを動かしている女の人の頭が見える。
新版 放浪記
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
「困った
風来
(
ふうらい
)
だ。まったくナ」
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
馬琴に限らず
風来
(
ふうらい
)
なぞも戯作に遊んだが作者の仲間附合はしなかったので、多少の見識あるものは当時の作者の仲間入りを欲しなかったのみならず作者からもまた仲間はずれにされたのである。
八犬伝談余
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
“風来”の意味
《名詞》
風のようにどこからともなく来ること。
遊郭で初めて来た客。
(出典:Wiktionary)
風
常用漢字
小2
部首:⾵
9画
来
常用漢字
小2
部首:⽊
7画
“風来”で始まる語句
風来坊
風来人
風来犬
風来者
風来末
風来山人