“風来者”の読み方と例文
読み方割合
ふうらいもの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
きずは貴方の一生の瘢よ。そしてあたしの一生の紀念かたみだわ。此瘢を見るたんびに、貴方はあたしを思出して下さるでせう。あたしが風来者ふうらいものになつちやつて、満洲あたりを
瘢痕 (新字旧仮名) / 平出修(著)
汚れた労働服を着た一人の風来者ふうらいものそばから口を出してれにせよこれにせよなどと云ふ。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
お君という女は言わば旅の風来者ふうらいもので、うじ素性すじょうも知れない女ではないか。
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)