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頭上
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ずじょう
ふりがな文庫
“
頭上
(
ずじょう
)” の例文
斯う思いながら縁から見て居ると、
頭上
(
ずじょう
)
の日はカン/\照りながら、西の方から涼しいと云うより
寧
(
むしろ
)
冷
(
つめ
)
たい気が
吻々
(
ふつふつ
)
と吹っかけて来る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
こういいながら胴田貫、おもむろに
切
(
き
)
ッさきを持ちあげて、ヌッと竹童のひとみへ直線にきたと思うと、パッと風を切って卜斎の
頭上
(
ずじょう
)
にふりかぶられた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
頭上
(
ずじょう
)
の騒動はいよいよ
爛熟
(
らんじゅく
)
し、ポルトガル人の
叱咜
(
しった
)
する声にまじって、帆柱の倒れる音や重いものを曳きまわす音、
大鋸
(
おおが
)
で木を挽く音、手斧で打ち割る音
呂宋の壺
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
立ち尽していると
頭上
(
ずじょう
)
で御祈祷鳥が鳴く、御岳山の御祈祷鳥は
高野
(
こうや
)
の奥に鳴くという仏法僧。
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
ところが、玉太郎たちは、にわかにこの恐竜どもの姿を、
頭上
(
ずじょう
)
に
仰
(
あお
)
ぐようなことになった。
恐竜島
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
文明の趨勢と教化の
均霑
(
きんてん
)
とより
来
(
きた
)
る集合団体の努力を無視して、全部に与うべきはずの報酬を、
強
(
し
)
いて個人の
頭上
(
ずじょう
)
に落さんとするは、殆んど悪意ある
取捨
(
しゅしゃ
)
と一般の行為だからである。
文芸委員は何をするか
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
夜は
更
(
ふ
)
けた。余は「うき草」の巻を
開
(
あ
)
けたまゝ、読むともなく、想うともなく、テェブルに
凭
(
もた
)
れて居る。雨がぼと/\
頭上
(
ずじょう
)
のトタンをたゝく。ランプが䗹々ともえる。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
見よ、
錬鉄
(
れんてつ
)
の禅杖が、かれの
頭上
(
ずじょう
)
にふりかぶられて、いまにも
疾風
(
しっぷう
)
をよぼうとしているのを!
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
やっと安息の場所を
獲
(
え
)
て、
広縁
(
ひろえん
)
に風呂敷を敷き、
手枕
(
たまくら
)
をして横になった。少しウト/\するかと思うと、直ぐ頭の上で何やらばさ/\と云う響がした。余は眼を
開
(
あ
)
いて
頭上
(
ずじょう
)
の
闇
(
やみ
)
を見た。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
“頭上”の意味
《名詞・形容動詞》
頭 上(ずじょう)
頭の上の空間。
頭、乃至その表面。
(出典:Wiktionary)
頭
常用漢字
小2
部首:⾴
16画
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“頭上”で始まる語句
頭上運搬