“広縁”の読み方と例文
読み方割合
ひろえん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夕飯は、茶の間の涼しい広縁ひろえんで、大勢と一緒だった。漆塗うるしぬり餉台ちゃぶだいが馬鹿に広くて、鏡のように光っているのが、先ず次郎の眼についた。
次郎物語:01 第一部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
各層とも勾欄こうらんの付いた広縁ひろえんが廻してあり、そこへ出ると、ちょうど断崖だんがいの端に立った感じで、眼の下から地勢が急にさがってゆき、はるかに青い海のかなたまで、気の遠くなるほど広く
やっと安息の場所をて、広縁ひろえんに風呂敷を敷き、手枕たまくらをして横になった。少しウト/\するかと思うと、直ぐ頭の上で何やらばさ/\と云う響がした。余は眼をいて頭上ずじょうやみを見た。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)