“面立”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おもだ52.9%
おもだち47.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
読者は上述の説明を読んでどういう風な面立おもだちをかべられたかおそらく物足りないぼんやりしたものを心にえがかれたであろうが
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
それによく似た年ごろ恰好かっこうの子女にであってごらんなさい、われ知らず前へまわって、その面立おもだちを見定めなければ立去れないことがある。
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
編笠にかくれた面立おもだちは解りませぬが、年のころは三十あまりと思われるのが、ただ一人、供もつれず、物思いがちにブラリブラリと逍遙さまよっておりました。
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
やがてまたうたたねが途中に入って来た——鋭く顔を刺して面立おもだちをこわばらせる、塩からい糠雨ぬかあめに妨げられながら。……彼がすっかり目をさました時には、もう夜が明けていた。