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面差
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おもざ
ふりがな文庫
“
面差
(
おもざ
)” の例文
貞奴はその妹分の優しい、
初々
(
ういうい
)
しい
大丸髷
(
おおまるまげ
)
の若いお嫁さんの役で、
可憐
(
かれん
)
な、本当に
素
(
す
)
の貞奴の、
廿代
(
はたちだい
)
を思わせる
面差
(
おもざ
)
しをしていた。
マダム貞奴
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
サイゴンに行く篠井春子は、五人のなかでも一番美人で、一寸
李香蘭
(
りかうらん
)
に似た
面差
(
おもざ
)
しがあつたので、幸田ゆき子なぞの存在は、誰にも注意されなかつたのだ。
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
聞き手は、隠居のいかにも仕合せそうなにこやかな
面差
(
おもざ
)
しを見て自分もやはり仕合せな気がするのだった。
万年青
(新字新仮名)
/
矢田津世子
(著)
妹とよく似た
面差
(
おもざ
)
しはしていますが、これは妹と違って細面の、
艶
(
あで
)
やかな
瞳
(
ひとみ
)
……愛らしい
口許
(
くちもと
)
……
隆
(
たか
)
い鼻……やっぱりふさふさとした金髪を、耳の
後方
(
うしろ
)
へ
撫
(
な
)
で付けて、
丈
(
せい
)
も妹よりは
墓が呼んでいる
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
お前と菊治が子供の時から一緒に育つたせゐが、赤の他人のくせに、不思議に
面差
(
おもざ
)
しが似て居る、——俺はそれに騙されて、幾日も/\無駄にした上、三人も五人も餘計
殺生
(
せつしやう
)
をさして了つた。
銭形平次捕物控:013 美女を洗ひ出す
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
その人の
面差
(
おもざ
)
しが私によく
肖
(
に
)
ているというのよ。
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
のんびりした
面差
(
おもざ
)
しであった。
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
面
常用漢字
小3
部首:⾯
9画
差
常用漢字
小4
部首:⼯
10画
“面”で始まる語句
面
面白
面影
面目
面持
面喰
面倒
面色
面長
面当