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雷干
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かみなりぼし
ふりがな文庫
“
雷干
(
かみなりぼし
)” の例文
若い
白瓜
(
しろうり
)
の心を抜き、
青紫蘇
(
あおじそ
)
を塩で
揉
(
も
)
んで詰めて押したのは、
印籠漬
(
いんろうづけ
)
といって喜ばれましたが、
雷干
(
かみなりぼし
)
は
日向
(
ひなた
)
臭いといって好まれませんかった。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
ちょうど食後の
林檎
(
りんご
)
を
剥
(
む
)
きかけていた処、小刀を目八分に取って、皮をひょいと
雷干
(
かみなりぼし
)
に、
菓物
(
くだもの
)
を差上げて何か口早に云うと、青年が振返って、身を
捻
(
ね
)
じざまに、直ぐ近かった
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
百人一首の一人、中納言
朝忠
(
あさただ
)
卿は干瓜を山のごとくに積んで、水漬けの飯をしたたかに食って人をおどろかしたと云うが、その干瓜というのは、かの
雷干
(
かみなりぼし
)
のたぐいかも知れない。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
予は実に子どもたちの歓呼の叫びに
蘇生
(
そせい
)
して、わずかに心の落ちつきを得たとき、姉は茶をこしらえて出てきた。茶受けは予の先に持参した菓子と、
胡瓜
(
きゅうり
)
の味噌漬け
雷干
(
かみなりぼし
)
の砂糖漬けであった。
紅黄録
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
軒に縄を渡して阿母さんが
干
(
ほ
)
した
瓜
(
うり
)
の
雷干
(
かみなりぼし
)
を見て居ると
暈眩
(
めまひ
)
がする。
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
雷
常用漢字
中学
部首:⾬
13画
干
常用漢字
小6
部首:⼲
3画
“雷”で始まる語句
雷
雷鳴
雷門
雷霆
雷神
雷光
雷雨
雷同
雷竜
雷火