トップ
>
難波津
>
なにわづ
ふりがな文庫
“
難波津
(
なにわづ
)” の例文
澪標の語は『延喜式』に
難波津
(
なにわづ
)
の
頭
(
ほとり
)
、海中に澪標を立つとあるのが初めで『万葉』には水咫衝石の字を
宛
(
あ
)
つと『
和訓栞
(
わくんのしおり
)
』に言ってある。
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
まだ手習いの
難波津
(
なにわづ
)
の歌さえも続けて書けない子供でございますから失礼をお許しくださいませ、それにいたしましても
源氏物語:05 若紫
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
だが——京から
難波津
(
なにわづ
)
——四天王寺から河内路と、こう、往来の多い場所では、とかく、寄りつく機会が見出せなかった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
文答師は
難波津
(
なにわづ
)
に着いてこの由を官を経て奏上した。皇后が
仰
(
おお
)
せられるに、
妾
(
わたくし
)
は大臣の
少女
(
むすめ
)
、皇帝の后宮である。どうして異国大王の賢使などに逢えよう。
古寺巡礼
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
けだしこのあたりは
難波津
(
なにわづ
)
の昔からある
丘陵
(
きゅうりょう
)
地帯で西向きの高台がここからずっと
天王寺
(
てんのうじ
)
の方へ続いている。
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
自分が
絵解
(
えど
)
きをした絵本、自分が手をとって習わせた
難波津
(
なにわづ
)
の歌、それから、自分が尾をつけた
紙鳶
(
いかのぼり
)
——そう云う物も、まざまざと、自分の記憶に残っている。……
忠義
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ともあれ此上は、
難波津
(
なにわづ
)
へ。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
それでなくても、都人の距離感と、また生活関心は、未開土の東国などよりは、
難波津
(
なにわづ
)
から瀬戸の海につづく南海方面のほうが、はるかに、身ぢかなものだった。
平の将門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“難波津”の解説
難波津(なにわつ、旧:なにはつ)とは、古代の大阪湾に存在した港湾施設の名称である。現在の大阪市中央区付近に位置していたと考えられている。
(出典:Wikipedia)
難
常用漢字
小6
部首:⾫
18画
波
常用漢字
小3
部首:⽔
8画
津
常用漢字
中学
部首:⽔
9画
“難波”で始まる語句
難波
難波江
難波橋
難波薔薇
難波煮
難波人
難波屋
難波内記
難波潟
難波宮