かん)” の例文
いんかん遠からず、支那第一次の革命はその形式に於て共和政治を獲得することが出来た。満州朝廷はくつがえされて、支那は中華民国という名を見るようになった。
俊平の弟は鈕平ちゅうへい録平ろくへいである。女子は長をえつといい、つぎかんという。鑑は後に名を鶴とあらためた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「落花」の語は「かんや」に対して響き善く、「芭蕉庵」といふ語なくんば「耳目肺腸」とは置くあたはず。「採蓴さいじゅん」は漢語に非れば言ふべからず、さりとてこの語ばかりにては国語と調和せず。
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)