かな)” の例文
旧字:
この人の悪口は、火の中から出したばっかりのかなごてのようだ。あつくて、ジリッとし、やけどをさせ、また消毒力ももっている。
風知草 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
閑子はひのえうまの迷信や家族制度のかなしばりなどをけとばして、人間の愛情の尊さを知るべきであったのだ。
妻の座 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
竹ばしご、玄能げんのうかなてこ、木てこ。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かな網の中にまします矢大臣
漱石氏と私 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)