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金蔓
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かねづる
ふりがな文庫
“
金蔓
(
かねづる
)” の例文
して、ひた隠しに隠したんだ。うっかり明るみへ出ると、縛られるのは出羽屋ばかりでなく、その上、大事な
金蔓
(
かねづる
)
がなくなるからな
銭形平次捕物控:044 お民の死
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
金権政治の
金蔓
(
かねづる
)
を絶つためにはこれもやむをえないのだと北槻中尉らは言うが、俺は奴らの積悪に対してこれは当然のことだと考える。
いやな感じ
(新字新仮名)
/
高見順
(著)
「なにしろおふくろに死なれちゃいましてね、
金蔓
(
かねづる
)
が切れちまったもんだから、商売するんならと、親父が云うのを幸いにね」
おれの女房
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
お前さんが其の長安寺の和尚さんとも知らず、粂之助が私の弟ということも知らねえもんだから、旨い
金蔓
(
かねづる
)
に有附いたと実ア其の娘を
駆
(
だまか
)
して
引張出
(
ひっぱりだ
)
し、穴の稲荷の脇で娘を殺し
闇夜の梅
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
聊
(
いさゝ
)
か兼吉を怨む筋は無いと
悔
(
く
)
いて居りまするが、母親の方は非常な
剣幕
(
けんまく
)
で、生涯楽隠居の
金蔓
(
かねづる
)
を題無しにしたと云ふ立腹です、——
女性
(
をんな
)
と云ふものは、果して
此
(
かく
)
の如く残忍酷薄なものでせうか
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
▼ もっと見る
「そうのぼせるな」と六郎兵衛が云った、「とにかく新八はまだ放せない、まだ当分は
金蔓
(
かねづる
)
だからな、そこを考えてうまくやれ、のぼせあがると事を
毀
(
こわ
)
すぞ」
樅ノ木は残った:02 第二部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「イヤな野郎が人を殺すときまるものか、それに松五郎に取つては、お染は情婦でもあり
金蔓
(
かねづる
)
でもある」
銭形平次捕物控:260 女臼
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「しくじったな、柿崎」と六郎兵衛は自分に云った、「いいやつらしかったじゃないか、どうして怒らせたんだ、うまくやれば
金蔓
(
かねづる
)
になったかもしれないのにさ」
樅ノ木は残った:04 第四部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「へツ、冗談でせう。全く良い女ですぜ、親分。半歳ばかり前に、幾太郎が根引いて、圍つたまままだ
金蔓
(
かねづる
)
も手も切れてゐないんださうで、一生懸命幾太郎を
庇
(
かば
)
つてゐましたよ」
銭形平次捕物控:107 梅吉殺し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「へッ、冗談でしょう。全く良い女ですぜ、親分。半歳ばかり前に、幾太郎が根引いて、囲ったまままだ
金蔓
(
かねづる
)
も手も切れていないんだそうで、一生懸命幾太郎を
庇
(
かば
)
っていましたよ」
銭形平次捕物控:107 梅吉殺し
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
蔓
漢検準1級
部首:⾋
14画
“金”で始まる語句
金
金色
金子
金盥
金持
金剛石
金襴
金槌
金箔
金魚