トップ
>
金方
>
きんかた
ふりがな文庫
“
金方
(
きんかた
)” の例文
どうもがんりきの野郎の
眼力
(
がんりき
)
をもってして、五人のうちのどれが
金方
(
きんかた
)
だか、ちょっとわからないのが自分ながら
歯痒
(
はがゆ
)
い。
大菩薩峠:37 恐山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
赤ら顔の大入道の、首抜きの浴衣の尻を、七のずまで引めくったのが、苦り切ったる顔して、つかつかと、
階
(
きざはし
)
を踏んで上った、
金方
(
きんかた
)
か何ぞであろう、芝居もので。
伯爵の釵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それを金主(
金方
(
きんかた
)
ともいう)に見せて、その承諾を得た上でなければ開場することが出来ない。
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
赤ら顔の
大入道
(
おおにゅうどう
)
の、首抜きの
浴衣
(
ゆかた
)
の尻を、
七
(
しち
)
のづまで
引
(
ひき
)
めくつたのが、
苦
(
にが
)
り切つたる顔して、つか/\と、
階
(
きざはし
)
を踏んで
上
(
あが
)
つた、
金方
(
きんかた
)
か
何
(
なん
)
ぞであらう、芝居もので。
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
普請事というのは何か鉄砲の
煙硝蔵
(
えんしょうぐら
)
を立てるとかいうことなんだそうだ、なにしろお上の仕事だから、小さな仕事ではあるめえと思う、お
金方
(
きんかた
)
も出張っているだろうし
大菩薩峠:16 道庵と鯔八の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
そのどちらかに
金方
(
きんかた
)
をしますと、その助けを得た方が勝ちます、勝って後は、そのお金持がいよいよ大きくなります——それに
反
(
そむ
)
かれたものは破れ、それが力を添えたものが勝つ
大菩薩峠:40 山科の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
車馬
(
しゃば
)
の通行を
留
(
と
)
めた場所とて、人目の恥に
歩行
(
あゆ
)
みも成らず、——金方の計らひで、——
万松亭
(
ばんしょうてい
)
と言ふ
汀
(
みぎわ
)
なる料理店に、とに
角
(
かく
)
引籠
(
ひっこも
)
る事にした。紫玉は
唯
(
ただ
)
引被
(
ひっかつ
)
いで
打伏
(
うちふ
)
した。が、
金方
(
きんかた
)
は油断せず。
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
それに
普請
(
ふしん
)
のお
金方
(
きんかた
)
とやらも詰めている
塩梅
(
あんばい
)
はねえし、ふりの宿屋と別に変った事はねえ、なにも俺らと兄貴が、こうして息を詰めて仕事にかかるがものはねえんだ、兄貴にしちゃあ
大菩薩峠:16 道庵と鯔八の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
車馬の通行を留めた場所とて、人目の恥に
歩行
(
あゆ
)
みもならず、——
金方
(
きんかた
)
の計らいで、——
万松亭
(
ばんしょうてい
)
という
汀
(
みぎわ
)
なる料理店に、とにかく
引籠
(
ひっこも
)
る事にした。紫玉はただ
引被
(
ひっかつ
)
いで打伏した。が、金方は油断せず。
伯爵の釵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
方
常用漢字
小2
部首:⽅
4画
“金方”で始まる語句
金方役所