あし)” の例文
『暑いでせう外は。先刻さつきから眠くなつて/\爲樣しやうのないところだつたの。』と富江は椅子をすゝめる。年下の弟でもあしらふ樣な素振りだ。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
道学先生の世迷言よまいごとのように思って、鼻であしらっていた男だが、不思議な事には、此時此手紙を読んで吃驚びっくりすると同時に、今夜こそはといきり立っていた気が忽ちえて、父母ちちははしきりに懐かしく
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)