連行つれゆ)” の例文
かくうたひて後、彼等は我をグリフォネの胸のほとり、ベアトリーチェの我等にむかひて立ちゐたるところに連行つれゆき 一一二—一一四
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
で見るまに村に急を告げ、警官を同道し、二人の敵が永遠に連行つれゆかれるのを見て、うまくいったとにこつきながら飯を食いおった次第じゃよ。
と若い者にも頼んであるから、四五人の若い者が来て左右を取巻き会所へ連行つれゆくというので、清左衞門は会所へ引かれて、是から田町たまちの番屋へ廻され
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
主人はハツタと睨附ねめつけ、「畜生よ、男は一刀に斬棄きりすてたれど、おのれにはむやうあり」とのゝしり狂ひ、あきれ惑ふお村の黒髪をりて、廊下を引摺ひきずり縁側に連行つれゆきて、有無を謂はせず衣服を剥取はぎと
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「ともに冥途めいど連行つれゆかん。」
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)