這出はいいで)” の例文
後より三五郎這出はいいでて只今組頭くみがしら周藏申上しに相違なく九助儀は一文一錢の勘定も粗末は御座なく小前こまへの者共へあはれみを掛けと云を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
きゝ番人作兵衞は勝手より這出はいいで旦那樣不思議ふしぎの事が御座ります三丁目の番の所にて云々と話せば同心は夫と九助を呼寄よびよせ吟味ぎんみなすに其の品は昨夜草鞋わらぢ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
呼寄けるに家主いへぬし之助差添さしそへまかいで原田の來るを待居まちゐたり暫時しばらく有て原田大右衞門は自身番じしんばんへ來りければ家主巳之助這出はいいでて私し儀は三間町の家主巳之助と申者なるがなにか御用のすぢ之有これある由に付虎松を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)