とど)” の例文
勝四郎つらつら思ふに、かく落魄おちぶれてなす事もなき身の何をたのみとて遠き国にとどまり、六八由縁ゆゑなき人のめぐみをうけて、いつまで生くべき命なるぞ。
その日は一日さうして孤島にとどまつて私は又しても退屈さうに湖上を遠く眺めて早く夜が明けて明日になることを思つた。
湖光島影:琵琶湖めぐり (旧字旧仮名) / 近松秋江(著)
とどまりて三八いたはり給へと、まことある詞を便りにて日比ひごろるままに、三九物みな平生つねちかくぞなりにける。
一〇ともなひにおくれしよしにて一宿ひとよを求めらるるに、一一士家しかふうありていやしからぬと見しままに、とどめまゐらせしに、其の夜一二邪熱じやねつはなはだしく、起臥おきふしみづからはまかせられぬを