“退(のひ)” の例文
して呉れろと云棄(いひすて)て追駈(おつかけ)行(ゆ)く此掃部と云ふ者は素(もと)より武邊(ぶへん)の達者殊に早足なれば一目散に追行(おひゆく)所に重四郎は一里餘りも退(のひ)たりしが後(うしろ)より駈來(かけくる)人音(ひとおと)有り定めて子分の奴等が來る成らんと深江村(ふかえむら)の入口に千手院(せんじゆゐん)と云ふ小寺有り住持(ぢうぢ)は六十餘歳の老僧にて佛前に於て讀經(つとめ)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)