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迷子札
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まいごふだ
ふりがな文庫
“
迷子札
(
まいごふだ
)” の例文
或る日、私の父が、私のために小さな竜を彫った
真鍮
(
しんちゅう
)
の
迷子札
(
まいごふだ
)
を手ずからこしらえてくれた。それが私にはいかにも
嬉
(
うれ
)
しかったのだろう。
幼年時代
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
ともかく担ぎおろして身のまわりをあらためたが、彼女は腰巾着を着けていなかった。
迷子札
(
まいごふだ
)
も下げていなかった。
半七捕物帳:10 広重と河獺
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
しかしどっちにしろ、
顔容
(
かおかたち
)
は
判然
(
はっきり
)
今も覚えている。
一日
(
あるひ
)
、その母親の手から、
娘
(
むすめ
)
が、お前さんに、と云って、
縮緬
(
ちりめん
)
の
寄切
(
よせぎれ
)
で
拵
(
こしら
)
えた、
迷子札
(
まいごふだ
)
につける
腰巾着
(
こしぎんちゃく
)
を
一個
(
ひとつ
)
くれたんです。
縁結び
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と新吉は
僅少
(
わずか
)
の金でも溜めて置いて呉れるのかと思いまして、手に取上げて見ると
迷子札
(
まいごふだ
)
。
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
迷子札
(
まいごふだ
)
のような
門鑑
(
もんかん
)
を
番士
(
ばんし
)
にしめして、その夜、
霜
(
しも
)
にあったキリギリスみたいに、ビッコをひいた
蛾次郎
(
がじろう
)
が、よろよろと
躑躅
(
つつじ
)
ヶ
崎
(
さき
)
の
郭内
(
くるわない
)
にあるお
長屋
(
ながや
)
へ帰ってきたのは、もうだいぶな
夜更
(
よふ
)
けであった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
「これは
迷子札
(
まいごふだ
)
ですよ、親分」
銭形平次捕物控:051 迷子札
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
迷子札
(
まいごふだ
)
のような新しい小判がまさに十枚はいっていた。
半七捕物帳:07 奥女中
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
迷
常用漢字
小5
部首:⾡
9画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
札
常用漢字
小4
部首:⽊
5画
“迷子”で始まる語句
迷子
迷子星
迷子星自伝