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轅
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かぢ
ふりがな文庫
“
轅
(
かぢ
)” の例文
いかにしたるか車夫はぴつたりと
轅
(
かぢ
)
を止めて、誠に申かねましたが私はこれで御免を願ひます、代は入りませぬからお下りなすつてと
突然
(
だしぬけ
)
にいはれて
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
『お
嬢様
(
ぢやうさあ
)
、お嬢様
許
(
とこ
)
のお客様を乗せて来ただあ。』と、車夫の元吉は高い声で呼びかけ乍ら
轅
(
かぢ
)
を止めて
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
不思議にも無難に
踏留
(
ふみとどま
)
りし車夫は、この
麁忽
(
そこつ
)
に気を奪れて立ちたりしが、面倒なる相手と見たりけん、そのまま
轅
(
かぢ
)
を回して逃れんとするを、俥の上なる
黒綾
(
くろあや
)
の
吾妻
(
あづま
)
コオト着て
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
さやけき
月
(
つき
)
に
風
(
かぜ
)
のおと
添
(
そ
)
ひて、
虫
(
むし
)
の
音
(
ね
)
たえ/″\に
物
(
もの
)
がなしき
上野
(
うへの
)
へ
入
(
い
)
りてよりまだ一
町
(
てう
)
もやう/\と
思
(
おも
)
ふに、いかにしたるか
車夫
(
しやふ
)
はぴつたりと
轅
(
かぢ
)
を
止
(
と
)
めて
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
虫の
音
(
ね
)
たえだえに物がなしき上野へ入りてよりまだ一町もやうやうと思ふに、いかにしたるか車夫はぴつたりと
轅
(
かぢ
)
を止めて、誠に申かねましたが私はこれで御免を願ひます
十三夜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
轅
漢検1級
部首:⾞
17画
“轅”を含む語句
轅棒
轅門
轅門斬子
御轅
蒔絵轅
轅台
轅固生
轅越
轅馬