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軽浮
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けいふ
ふりがな文庫
“
軽浮
(
けいふ
)” の例文
批評家ツてものは口が悪いの子、
貴方
(
あなた
)
の作を浅薄だの
軽浮
(
けいふ
)
だのと失敬だワ。
妾
(
わたし
)
は貴方の小説が一番好きよ、肩が張らなくツて
読心
(
よみごゝろ
)
が好いツと。
犬物語
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
人は労苦をともにして、はじめて本心のよく分るもの、まだ彼と知ることの日は浅いが、義にも
情
(
じょう
)
にも、そんな
軽浮
(
けいふ
)
でないことはよく分っている。
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
又それに比例した強硬な脊髄を有して居ないといふ意味に於て、浅薄な活動写真だの
軽浮
(
けいふ
)
なセンセーシヨナル小説だのと
択
(
えら
)
ぶ所がないやうな気になる。
点頭録
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
軽浮
(
けいふ
)
にして
慓悍
(
ひょうかん
)
なるもの、
慧猾
(
けいかつ
)
にして
狡獪
(
こうかい
)
なるもの、銭を愛するもの、死を恐るるもの、
愧
(
はじ
)
を知らざるもの、即ちハレール、セイーの徒の如きは、以て革命家の器械となるを得べし。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
一
詩歌
(
しいか
)
小説は創意を主とし技巧を
賓
(
ひん
)
とす。技芸は熟錬を主として創意を賓とす。詩歌小説の作
措辞
(
そじ
)
老練に過ぎて創意乏しければ
軽浮
(
けいふ
)
となる。然れどもいまだ全く排棄すべきに
非
(
あ
)
らず。
一夕
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
家康は、その
軽浮
(
けいふ
)
な
驕
(
おご
)
りを、
戒
(
いまし
)
めて、
近習
(
きんじゅ
)
の口から諸士へ伝わるように、わざと話した。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
軽
常用漢字
小3
部首:⾞
12画
浮
常用漢字
中学
部首:⽔
10画
“軽”で始まる語句
軽蔑
軽
軽業
軽々
軽佻
軽忽
軽侮
軽捷
軽舸
軽業師