“軽浮”の読み方と例文
読み方割合
けいふ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
批評家ツてものは口が悪いの子、貴方あなたの作を浅薄だの軽浮けいふだのと失敬だワ。わたしは貴方の小説が一番好きよ、肩が張らなくツて読心よみごゝろが好いツと。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
人は労苦をともにして、はじめて本心のよく分るもの、まだ彼と知ることの日は浅いが、義にもじょうにも、そんな軽浮けいふでないことはよく分っている。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
又それに比例した強硬な脊髄を有して居ないといふ意味に於て、浅薄な活動写真だの軽浮けいふなセンセーシヨナル小説だのとえらぶ所がないやうな気になる。
点頭録 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)