軍機ぐんき)” の例文
軍機ぐんきをもらすおそれはあるが、まぶとつて、きやくだいのものをわたくしせず、いろとつて、旦那だんな會計くわいけいわづらはさないことを、たちのために、旦那だんななるものに、諒解りやうかい要求えうきうする。
九九九会小記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
(ああ、もうすこしでしゃべるところだった。語るな、軍機ぐんきだ! たとえ、母親にだって)
未来の地下戦車長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
墨股すのまたの戰ひに少しく會稽の恥をすゝぎたれども、新中納言(知盛)軍機ぐんきしつして必勝の機をはづし、木曾のおさへと頼みしじやうの四郎が北陸ほくりくの勇をこぞりし四萬餘騎、餘五將軍よごしやうぐん遺武ゐぶを負ひながら
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
「それも、軍機ぐんきは語るべからずじゃ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)