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足袋跣
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たびはだし
ふりがな文庫
“
足袋跣
(
たびはだし
)” の例文
背をかがめて、疾走していた道之進は、用水堀の土橋の
袂
(
たもと
)
まで来たとき、
足袋跣
(
たびはだし
)
の足を、凍てた雪に踏み滑らせて、だっと顛倒した。
夜明けの辻
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
多分それは小形の
足袋跣
(
たびはだし
)
の跡でなければならぬのに、それがどこにも見当らなかったのだ。そこで、轢死者が男の靴を穿いて線路まで来たか。
一枚の切符
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
庭前にガサ/\と物の摺れる音がするので、振り向いて見ると、菅笠に
足袋跣
(
たびはだし
)
の翁が、天秤棒の先に風呂敷包を一つ担いで、此の晴天に先日の簑を着込んで御坐る。
大野人
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
始終
襷
(
たすき
)
がけの
足袋跣
(
たびはだし
)
のままで、
店頭
(
みせさき
)
に腰かけて、モクモクと
気忙
(
きぜわ
)
しそうに飯を
掻
(
か
)
ッ込んでいた。
新世帯
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
聟
(
むこ
)
姿の平次、
忙
(
せわ
)
しく羽織をかなぐり捨てると、
足袋跣
(
たびはだし
)
のままパッと裏庭へ飛出しました。
銭形平次捕物控:010 七人の花嫁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
と
呻
(
うめ
)
くやうに言つて、ぶる/\と、ひきつるが如く首を
掉
(
ふ
)
る。
渠
(
かれ
)
は、四十ばかりの
武士
(
さむらい
)
で、黒の
紋着
(
もんつき
)
、
袴
(
はかま
)
、
足袋跣
(
たびはだし
)
で居た。
鬢
(
びん
)
乱れ、
髻
(
もとどり
)
はじけ、
薄痘痕
(
うすあばた
)
の
顔色
(
がんしょく
)
が
真蒼
(
まっさお
)
で、
両眼
(
りょうがん
)
が血走つて赤い。
妖魔の辻占
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
聟
(
むこ
)
姿の平次、
忙
(
せわ
)
しく羽織をかなぐり捨てると、
足袋跣
(
たびはだし
)
のままパッと裏庭へ飛出しました。
銭形平次捕物控:010 七人の花嫁
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
足
常用漢字
小1
部首:⾜
7画
袋
常用漢字
中学
部首:⾐
11画
跣
漢検1級
部首:⾜
13画
“足袋跣”で始まる語句
足袋跣足