“たびはだし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
足袋跣足79.4%
足袋跣20.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひとりごとのようにうめきつつ、静かに雪駄せったをぬいで、足袋跣足たびはだしになった大之進は、トントンと二、三度足踏みをして、歩固めをしながら
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
先方さき足袋跣足たびはだしで、或家あるいへて、——ちつとほいが、これからところに、もりのあるなかかくれてつたきり一人ひとり身動みうごきも出來できないでるんです。
三人の盲の話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
庭前にガサ/\と物の摺れる音がするので、振り向いて見ると、菅笠に足袋跣たびはだしの翁が、天秤棒の先に風呂敷包を一つ担いで、此の晴天に先日の簑を着込んで御坐る。
大野人 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
始終たすきがけの足袋跣たびはだしのままで、店頭みせさきに腰かけて、モクモクと気忙きぜわしそうに飯をッ込んでいた。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)