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赤蕪
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あかかぶ
ふりがな文庫
“
赤蕪
(
あかかぶ
)” の例文
土地で一番豊富なのは豆のもやしと
赤蕪
(
あかかぶ
)
であり、銀子は自分も好きな赤蕪を、この八百屋に頼んで、東京へ送ったりしたことから懇意になり、
風呂
(
ふろ
)
の帰りなどに
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
背に
庇
(
かば
)
って立った教授が、見ると、
繻子
(
しゅす
)
の黒足袋の鼻緒ずれに破れた
奴
(
やつ
)
を、ばたばたと空に
撥
(
は
)
ねる、治兵衛坊主を
真俯向
(
まうつむ
)
けに、押伏せて、お光が
赤蕪
(
あかかぶ
)
のような膝をはだけて
みさごの鮨
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
山家では
沢庵漬
(
たくあんづ
)
けの用意なぞにいそがしかった。いずれももう冬じたくだ。野菜を
貯
(
たくわ
)
えたり、
赤蕪
(
あかかぶ
)
を
漬
(
つ
)
けたりすることは、半蔵の家でも年中行事の一つのようになっていた。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
ある店では、紋のついた油障子の蔭から、赤い
蟹
(
かに
)
や大粒の
蛤
(
はまぐり
)
を表に見せていた。ある店では、ショウウィンドーの中に、
焼串
(
やきぐし
)
に
鴫
(
しぎ
)
を刺して
赤蕪
(
あかかぶ
)
や
和蘭芹
(
オランダぜり
)
と一しょに皿に並べてあった。
食魔
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
赤
常用漢字
小1
部首:⾚
7画
蕪
漢検準1級
部首:⾋
15画
“赤”で始まる語句
赤
赤児
赤子
赤蜻蛉
赤裸
赤銅
赤煉瓦
赤毛布
赤城
赤飯