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赤地錦
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あかじにしき
ふりがな文庫
“
赤地錦
(
あかじにしき
)” の例文
本堂にはお説経の壇が出来て、
赤地錦
(
あかじにしき
)
のきれが
燦爛
(
さんらん
)
としている。広い場処に、
定連
(
じょうれん
)
の人たちがちらほらいて、低い声で
読経
(
どきょう
)
していた。
旧聞日本橋:20 西川小りん
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
また関興やそのほかの旗本は、みな
天逢
(
てんぽう
)
の模様のある
赤地錦
(
あかじにしき
)
の
戦袍
(
せんぽう
)
を着、馬を飛ばせば、さながら炎が飛ぶかと怪しまれた。
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
やがて清盛は、
赤地錦
(
あかじにしき
)
の
直垂
(
ひたたれ
)
に、
黒糸縅
(
くろいとおどし
)
の腹巻、
白金物
(
しろかなもの
)
打った
胸板
(
むないた
)
を着け、愛用の
小長刀
(
こなぎなた
)
をかいばさんだ物々しい
装立
(
いでた
)
ちで、側近の貞能を呼びつけた。
現代語訳 平家物語:02 第二巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
ふたりは、そう解して、悲涙にくれたが、於松はすこしも
頓着
(
とんちゃく
)
なく、白装束を着て、その上に、それだけは華やかな
赤地錦
(
あかじにしき
)
の陣羽織に、
唐織
(
からおり
)
の
袴
(
はかま
)
をはいた。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
曹操は考えているふうであったが、やがて左右に命じて、秘蔵の
赤地錦
(
あかじにしき
)
の
戦袍
(
ひたたれ
)
を取寄せ、それを
広苑
(
ひろにわ
)
の彼方なる高い柳の枝にかけさせた。そして武臣の列に向い
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
俯目
(
ふしめ
)
に
兄者人
(
あにじゃびと
)
のほうを見てありましたところ、母うえが着せてあげた
赤地錦
(
あかじにしき
)
の
小袖
(
こそで
)
、
萠黄縅
(
もえぎおどし
)
の
鎧
(
よろい
)
、太刀のこじり、いつまでも、石のように、ひれ伏してありましたが
日本名婦伝:大楠公夫人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
十一月の
霜
(
しも
)
の朝、義経は、
赤地錦
(
あかじにしき
)
の
直垂
(
ひたたれ
)
に、
萠黄縅
(
もえぎおどし
)
の
鎧
(
よろい
)
をつけ、きょう西国へ下るとその邸を出て、妻の静、その老母、その他、
足弱
(
あしよわ
)
な者たちを、先へ立たせ、わずかの精兵を従えて、御所の門前に
日本名婦伝:静御前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
赤
常用漢字
小1
部首:⾚
7画
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
錦
常用漢字
中学
部首:⾦
16画
“赤地”で始まる語句
赤地