-
トップ
>
-
賞品
>
-
しょうひん
「たしかに、この
大根は、一
等賞の
資格があります。けれど、
作り
手がわからないから、
賞品を
渡すわけにはいきません。」
大根や、ねぎや、
豆や、
芋などを
昨日から、
近在の百
姓だちが
会場に
持ち
込んでいますよ。そして、一
等と二
等とは、たいした
賞品がもらえるということです。
いいえ、
賞品は、
野菜を
作った
人の
手柄をほめてあげるので、その
他の
人には、だれにも
渡さないのです。この
大根を
作った百
姓は、どこのだれという
人だか、おばあさんにはわかりますまい。