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負目
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おいめ
ふりがな文庫
“
負目
(
おいめ
)” の例文
でも、それが自分であり、どうしてそれが私の
負目
(
おいめ
)
にならなければならないのか。……ふと、私は昨夜ささやいた彼の言葉を思い出した。
軍国歌謡集
(新字新仮名)
/
山川方夫
(著)
横田さんは人に恩を売ることが嫌いな人格者だから、わざと知らない風をして、周平に気持の上の
負目
(
おいめ
)
を与えまいとしたのだ。
反抗
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
わたしはそんな
負目
(
おいめ
)
さえ感じて、みんなをじろじろみる事がどうしても出来ない気持ちなのです。
新生の門:――栃木の女囚刑務所を訪ねて
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
行かんとすれば行き、止まらんとすれば止まる自由行動を、
未
(
いま
)
だ
曾
(
かつ
)
て何人のために
掣肘
(
せいちゅう
)
されるほどの
負目
(
おいめ
)
を持っていない米友が、なぜか、このお角さんばっかりを怖れます。
大菩薩峠:30 畜生谷の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
只もう可愛い
情夫
(
おとこ
)
、それは彼女の肉と
精神
(
こころ
)
のすべてを捧げた恋人であったのだ。彼は、逆上した瞬間に人を
殺
(
あや
)
めた。しかしその恐ろしい
負目
(
おいめ
)
は、もう払ってしまったではないか。
碧眼
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
▼ もっと見る
いわば
負目
(
おいめ
)
のあるなかまでした、それもありこれもあって、あっしは野郎を片づける気になったんです、ただどうか、
諄
(
くど
)
いようだがおようさんを仕合せにしてやっておくんなさい
ひとでなし
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
助けられてこれへ来た
負目
(
おいめ
)
もあり、一別いらい、こよい久々で見た道誉は、さすが陣中の人らしく、うかとは、“
肴
(
さかな
)
”にもできないような
惧
(
おそ
)
れが多少兼好にもしていたのである。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
受ける方から云えば、口先の感謝で心の
負目
(
おいめ
)
を軽くしようとするのは、卑怯な態度である。
反抗
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
負
常用漢字
小3
部首:⾙
9画
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
“負”で始まる語句
負
負傷
負債
負惜
負傷者
負担
負擔
負籠
負嫌
負販