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豁
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あらわ
ふりがな文庫
“
豁
(
あらわ
)” の例文
蕪村の「歯
豁
(
あらわ
)
に筆の氷をかむ夜かな」という句は、自ら筆をかむ場合であり、身に沁み通るような寒さを現している点において、特色ある句たるを失わぬ。
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
フト魔が
魅
(
さ
)
したような、髪
蓬
(
おどろ
)
に、骨
豁
(
あらわ
)
なりとあるのが、
鰐口
(
わにぐち
)
の下に
立顕
(
たちあらわ
)
れ、ものにも事を欠いた、
断
(
ことわ
)
るにもちょっと口実の見当らない、蝋燭の燃えさしを授けてもらって
菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「ですかい、」と言いつつ
一目
(
ひとめ
)
見たのは、
頭
(
かしら
)
禿
(
かむろ
)
に
歯
(
は
)
豁
(
あらわ
)
なるものではなく、日の光
射
(
さ
)
す紫のかげを
籠
(
こ
)
めた
俤
(
おもかげ
)
は、
几帳
(
きちょう
)
に宿る月の影、雲の
鬢
(
びんずら
)
、
簪
(
かざし
)
の星、
丹花
(
たんか
)
の唇、
芙蓉
(
ふよう
)
の
眦
(
まなじり
)
、柳の腰を草に
縋
(
すが
)
って
春昼後刻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
豁
漢検1級
部首:⾕
17画
“豁”を含む語句
豁然
開豁
豁達
快豁
豁如
豁然大悟
雄毅開豁
一望開豁
豁開
豁達豪放
豁達気
豁谷
豁破
豁然智度
豁旦
豁川
豁如軒