“快豁”の読み方と例文
読み方割合
かいかつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この天眼通てんがんつうに苦笑を禁じ得なかった津田は、それぎり会話を切り上げようとしたところ、快豁かいかつな爺さんの方でなかなか彼を放さなかった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その時の快豁かいかつな気もちは、何ものをもってするも比すべきものがなかった。諸君、解脱げだつは苦痛である。しかして最大愉快である。
謀叛論(草稿) (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
幽霊塔と世人から薄気味悪く思われた屋敷が斯くも快豁かいかつな宴会の場所と為り又此の後の余等の住居になるかと思えば何とやら不思議な国へ住居する様な心地がしてただ物新しい感じがする
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)