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快豁
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かいかつ
ふりがな文庫
“
快豁
(
かいかつ
)” の例文
この
天眼通
(
てんがんつう
)
に苦笑を禁じ得なかった津田は、それぎり会話を切り上げようとしたところ、
快豁
(
かいかつ
)
な爺さんの方でなかなか彼を放さなかった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
その時の
快豁
(
かいかつ
)
な気もちは、何ものを
以
(
もっ
)
てするも比すべきものがなかった。諸君、
解脱
(
げだつ
)
は苦痛である。しかして最大愉快である。
謀叛論(草稿)
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
幽霊塔と世人から薄気味悪く思われた屋敷が斯くも
快豁
(
かいかつ
)
な宴会の場所と為り又此の後の余等の住居になるかと思えば何とやら不思議な国へ住居する様な心地がしてただ物新しい感じがする
幽霊塔
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
で、今夜は少し
癪
(
しゃく
)
も手伝って、飲みたくもない
麦酒
(
ビール
)
をわざとポンポン抜いて、できるだけ
快豁
(
かいかつ
)
な気分を自分と
誘
(
いざな
)
って見た。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
しばらくしてから彼は今までの
快豁
(
かいかつ
)
な調子を急に失った。そうして何か秘密でも打ち明けるような具合に声を落した。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
神経質な叔父の態度は、先刻の失敗を取り戻す意味を帯びているので、平生よりは一層
快豁
(
かいかつ
)
であった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「君東京にいた時よりよほど
快豁
(
かいかつ
)
になったようですね。血色も大変好い。結構だ」
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
敬太郎はまた例の
袴
(
はかま
)
を
穿
(
は
)
きながら、今度こそ様子が好さそうだと思った。それからこの間買ったばかりの
中折
(
なかおれ
)
を帽子掛から取ると、未来に富んだ顔に生気を
漲
(
みな
)
ぎらして
快豁
(
かいかつ
)
に表へ出た。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
快
常用漢字
小5
部首:⼼
7画
豁
漢検1級
部首:⾕
17画
“快”で始まる語句
快
快楽
快活
快哉
快濶
快樂
快癒
快走艇
快川
快方