トップ
>
論旨
>
ろんし
ふりがな文庫
“
論旨
(
ろんし
)” の例文
そして
論旨
(
ろんし
)
を一転して青年の思想問題に入りかけたが、そのころからかれの言葉は
次第
(
しだい
)
にみだれがちになり、またしばしばゆきづまった。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
今までの
論旨
(
ろんし
)
をかい
摘
(
つま
)
んでみると、第一に自己の個性の発展を
仕遂
(
しと
)
げようと思うならば、同時に他人の個性も尊重しなければならないという事。
私の個人主義
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「どうも
論旨
(
ろんし
)
が、少々唯心論的ぢやありませんかな」と、隣の男がその連れに話しかける。若い教員風の男である。
ハビアン説法
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
従来その伊豆伍が一手に引き請けていたお城の油御用を取り上げ、その株を下谷長者町の筆幸、筆屋幸兵衛へ移し下げて然るべきだ、という
論旨
(
ろんし
)
なのだ。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
カビ博士は、日頃のとつ
弁
(
べん
)
とはうってかわって雄弁に
論旨
(
ろんし
)
をすすめていた。しかし僕は白状するが、博士の熱弁を聞くのは、もうそのくらいで沢山だと思った。
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
只今
(
ただいま
)
のご
論旨
(
ろんし
)
は大へん面白いので私も早速空気を吸うのをやめたいと思いましたがその前に一寸一言ご返事をしたいと存じます。どうぞその間空気を吸うことをお許し下さい。
ビジテリアン大祭
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
かれの信念の自然の
発露
(
はつろ
)
であったかもしれないが、——「国体」とか、「陛下」とか、「大御心」とかいう言葉で、自分の
論旨
(
ろんし
)
を
権威
(
けんい
)
づけることに努力した。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
大へん
温和
(
おとな
)
しい
論旨
(
ろんし
)
でしたので私たちは実際本気に拍手しました。すると私たちの席から三人ばかり祭司次長の方へ手をあげて立った人がありましたが祭司次長は一番前の老人を招きました。
ビジテリアン大祭
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
こういうのがその時の私の
論旨
(
ろんし
)
であった。そうしてその論旨はけっして充分なものではなかった。もっと先方の主張を取り入れて、周到な解釈を
下
(
くだ
)
してやる余地はいくらでもあったのである。
硝子戸の中
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“論旨”の意味
《名詞》
論旨(ろんし)
議論の主旨や要旨。
(出典:Wiktionary)
論
常用漢字
小6
部首:⾔
15画
旨
常用漢字
中学
部首:⽇
6画
“論”で始まる語句
論
論理
論語
論鋒
論駁
論衡
論議
論客
論判
論文