“発露”の読み方と例文
旧字:發露
読み方割合
はつろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人類は、後を行く者が、前を行くものよりもすぐれているべきだと思った。理窟りくつはない、まさに親馬鹿の発露はつろである。
親は眺めて考えている (新字新仮名) / 金森徳次郎(著)
恐らくそれは、ただの感謝の念からのみでなく、若い女の苦学生に対する同情の発露はつろからでもあったであろう。
かれの信念の自然の発露はつろであったかもしれないが、——「国体」とか、「陛下」とか、「大御心」とかいう言葉で、自分の論旨ろんし権威けんいづけることに努力した。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)