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語弊
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ごへい
ふりがな文庫
“
語弊
(
ごへい
)” の例文
いや、この
老婆
(
らうば
)
に對すると云つては、
語弊
(
ごへい
)
があるかも知れない。寧、あらゆる惡に對する
反感
(
はんかん
)
が、一分毎に強さを増して來たのである。
羅生門
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
あんな話を、相手にしない、——といっては
語弊
(
ごへい
)
があるが、冷静に批判しながら聞くような国民がもっと多くならないと、日本は助からないよ。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
拾ったというと
語弊
(
ごへい
)
があるが、彼が箱根で
山駕
(
やまかご
)
にのると
先棒
(
さきぼう
)
をかついでいたのが、この勘太で若くて体もいいのに、ひょろついてばかりいる。そしては
後棒
(
あとぼう
)
の
雲助
(
くもすけ
)
に
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「病気と申上げると、
語弊
(
ごへい
)
があります。病癖でございます。それから、それに
伴
(
ともな
)
う恐怖心……」
求婚三銃士
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
そうすると、人間というものはそういう風に二通りを代表している——というと
語弊
(
ごへい
)
があるかも知れませんが——二通りになるでしょう。
其処
(
そこ
)
です其処です、それをいわないと
能
(
よ
)
く解らない。
模倣と独立
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
相手には非常に重大の問題でありながら、自分には何の関係ないことがありはせぬか。かく思うと
無頓着
(
むとんじゃく
)
というは
語弊
(
ごへい
)
もあるが、自分から関係せず、関係深い人に譲りて差支えないことが
数多
(
あまた
)
ある。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
いや、この老婆に対すると云っては、
語弊
(
ごへい
)
があるかも知れない。むしろ、あらゆる悪に対する反感が、一分毎に強さを増して来たのである。
羅生門
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
お好きといっては
語弊
(
ごへい
)
もあるが、諸事、もの珍らなことには、とかく臨まれたがるふうもあった。なにせい、天皇の御子という高貴と、征夷大将軍なる武威とがある。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「偉人伝というと
語弊
(
ごへい
)
があるが、大体その意気込で宜しい」
ガラマサどん
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
“語弊”の意味
《名詞》
語弊(ごへい)
ある言葉が本当に伝えたい内容とは違う印象や理解を与えること。または、そのように作られる誤解。
(出典:Wiktionary)
語
常用漢字
小2
部首:⾔
14画
弊
常用漢字
中学
部首:⼶
15画
“語”で始まる語句
語
語彙
語部
語調
語韻
語音
語合
語草
語出
語尾