誉田ほんだ)” の例文
旧字:譽田
あのせいの低い、肥満した体を巴里為立パリイじたてのフロックコオトに包んで、鋭い目の周囲に横着そうな微笑をたたえた新社主誉田ほんだ男爵は
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
正行まさつら正時まさときの兄弟は、父の遺訓にもとづいて、前の年から四天王寺してんのうじ和泉いずみのさかいで大捷たいしょうはくし、転じて、八尾の城をほふり、誉田ほんだの森では
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
幸村は、大助の背姿うしろすがたを見、「昨日誉田ほんだにて痛手を負いしが、よわるていも見えず、あの分なら最後に人にも笑われじ、心安し」
真田幸村 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
皇朝くわうてうの昔、七〇誉田ほんだの天皇、兄の皇子みこ七一大鷦鷯おほさざききみをおきて、すゑ皇子みこ七二菟道うぢきみ七三日嗣ひつぎ太子みことなし給ふ。天皇崩御かみがくれ給ひては、兄弟はらからゆづりて位にのぼり給はず。