訴状そじやう)” の例文
手に掛けたれば相當さうたう御處分ごしよぶん下されかしと委細ゐさい訴状そじやうしたゝめつゝ自首じしゆして出しに忠相ぬし捨置すておかれぬ事共なりと先親子をばめ置き音羽の方を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
用向ようむきは一大事があつて吉見九郎右衛門の訴状そじやうを持参したのを、ぢきにお奉行様ぶぎやうさまに差し出したいと云ふことである。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
はらひ讃岐守殿とほられける時に殿との乘輿のりもの來掛る時先刻せんこくのこりし武士手をつき榊原遠江守百姓愁訴しうそ願ひ奉つると高聲に披露ひろうなすにぞおせんは足許も定らぬまでによろこび漸々訴状そじやう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
間もなく堀の指図で、中泉が二人を長屋に呼び入れて、一応取り調べた上訴状そじやうを受け取つた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
物語るにぞ平兵衞は聞終きゝをはり是は喜八を助くる手段しゆだんも出來たりと云へば吉右衞門それは何故ぞと云ふ平兵衞はひざすゝめ喜八がとがなき次第を女房に呑込のみこま斯樣かやう/\訴状そじやうしたゝめ喜八を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)