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観世撚
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かんぜより
ふりがな文庫
“
観世撚
(
かんぜより
)” の例文
旧字:
觀世撚
多少
垢
(
あか
)
になった
薩摩絣
(
さつまがすり
)
の着物を着て、
観世撚
(
かんぜより
)
の羽織
紐
(
ひも
)
にも、きちんとはいた
袴
(
はかま
)
にも、その人の気質が明らかに書き
記
(
しる
)
してあるようだった。
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
夫
(
それ
)
からは原稿料が手に
入
(
い
)
ると、直ぐ多少余分の送金もして、
他
(
ほか
)
の物を
撚
(
よ
)
っても、
観世撚
(
かんぜより
)
だけは
撚
(
よ
)
って呉れるなと言って
遣
(
や
)
った。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
火薬を
塗
(
まぶ
)
した
観世撚
(
かんぜより
)
を、小さい穴へ差し込めば宜い、その先へ長くて丈夫で品の良い線香を立てた。
銭形平次捕物控:297 花見の留守
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
若し此事が
夫
(
か
)
の
六号活字子
(
ごうかつじし
)
の耳に入って、
雪江
(
せっこう
)
の親達は
観世撚
(
かんぜより
)
を
撚
(
よ
)
ってるそうだ、
一寸
(
ちょっと
)
珍
(
ちん
)
だね、なぞと
素破抜
(
すっぱぬ
)
かれては余り名誉でないと、名誉心も手伝って、急に
始末気
(
しまつぎ
)
を出し
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
両親が内職に
観世撚
(
かんぜより
)
を
撚
(
よ
)
るという手紙を
覧
(
み
)
た時には、又
一寸
(
ちょっと
)
妙な心持がした。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
観
常用漢字
小4
部首:⾒
18画
世
常用漢字
小3
部首:⼀
5画
撚
漢検準1級
部首:⼿
15画
“観世”で始まる語句
観世音菩薩
観世音
観世
観世物
観世縒
観世捻
観世水
観世丸
観世新路
観世音寺