“見現”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みあら55.6%
みあらわ44.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
用意をして来た懐刀ふところがたなを、帯へ差したままつかを握り、見現みあらわされたら女ながらも、切り捲くってやろうと構えている。
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
清水重二郎様のおたくは此処から丁度四軒目しけんめで、一つ長屋に敵同志かたきどうしが住んで居ながら、れでは知れないはずだ、よし/\五日の晩には見現みあらわして、三千円の金を取返して
晩餐の饗応などとは彼れが柄に無き事と思い余は少し不気味ながらもたゞ彼れが本性を見現みあらわさんと思う一心にて其招きに応じ
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
とうとうこいつの為に正体を見現みあらわされたかも知れない。だが、待てよ。こいつの握っているのはたかが一篇の小説じゃあないか。まだへこたれるには少し早いぞ。
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)